★「保栄茂」この地名読めますか(*^_^*)!!
★「保栄茂」この地名読めますか(*^_^*)!!
沖縄県豊見城(とみぐすく)市保栄茂。
沖縄県民でも読めない方がいるこの地名。
実は「びん」と読みます(*^_^*)!!
「ほえも」と読みそうですが、
沖縄の地名は、元々はひらがな表記だったのを島津の侵攻後、検地などのために漢字が当てられていったようです。
音に合わせて漢字を充てたり、意味に合わせて漢字を充てたりして現在の地名が決められています。
そして、漢字を充てた後に読みが変化したのが「保栄茂」です。
元々の地名は「ぼえも」
ローマ字で表記すると分かりやすいのですが、
boemo
標準語(共通語)をウチナーグチに変換すると、
oe → i 母音が重なると「い」になり
o → u 「お」は「う」になり
e → i 「え」は「い」に
ki → chi 「き」は「ち」に変化します。
従って、
boe → bi 「ぼえ」が「び」になり、
moは、
あれもこれも → ありんくりん のように
aremokoremo → arinkurin
mo → n 「も」が「ん」に変化し、
bin(びん)となるわけです。
もう一つの例を出すと、
浦添市勢理客は
「じっちゃく」と読みますが、
元々は「ぜりきゃく」で
zerikyaku
ze → zi 「ぜ」が「じ」に
kya → cha 「きゃ」が「ちゃ」に変化し
zerikyaku → zirichaku 「じりちゃく」となり
そのうちに「ri」が飛ばされて(発音されなくなり)、
zichaku → 「じっちゃく」に変化したものです。
音に合わせて漢字が充てられた例は、
にしばる → 西原
現在の西原町は、首里の「北側」に位置していたため「ニシバル」と呼ばれていましたが、
(ウチナーグチで「東」→「あがり」「西」→「いりー」「南」→「ふぇ」「北」→「にし」)
音に合わせて「西」の字が充てられました(意味に合わせていたら「北原」になっていたかも知れませんね(^^♪)。
同じ西原でも
うるま市西原は、
意味の示す通り「いりーばる」と読みます。
ウチナーグチは、面白いですね(*^_^*)!!
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