★白毛のソダシの妹ママコチャは、父も母も同じなのに毛色が違うのは何故?
★白毛のソダシの妹ママコチャは、父も母も同じなのに毛色が違うのは何故?
桜花賞馬で白毛のソダシ(父クロフネ(芦毛)、母ブチコ(白毛))は、
母(ブチコ(白毛))の母であるシラユキヒメ(白毛)から白毛一族がスタートしています。
白毛は、突然変異で生まれるということですが、シラユキヒメから発するこの白毛一族は、
ソダシがG1桜花賞を制したことで、世界初の白毛のG1馬として世界的にも注目を集める一族です。

ところが、北九州記念で惜しくも重賞制覇を逃したママコチャは、父も母も同じであるのに毛色は鹿毛(かげ)です。

いわゆる全妹(ぜんまい)と言われる姉妹なのに、毛色が違うのは何故なのか?
白毛の仔が必ず白毛になるわけではないのは、遺伝子の形質が違うからという理屈は分かりますが、
白毛の秘密について、
2年前のサンスポの記事に詳しい解説があったので引用してみました。
因みに、サラブレッドの毛色は、
鹿毛、黒鹿毛、青鹿毛、青毛、栗毛、栃栗毛、芦毛、白毛の8種類です。
**************************************************
【Q1・白毛は遺伝するの?】
ソダシの全妹ママコチャ(栗・池江、牝2)は鹿毛。なぜだろうか?
「一般的に白毛の遺伝要因は、W=白毛、w=非白毛と表記し、Wを遺伝継承することで、対象個体が白毛になります。ママコチャは白毛の遺伝要因Wを継承しなかったから、鹿毛となっています」
こう説明してくれた戸崎晃明氏は、白毛の原因と考えられるKIT遺伝子を突き止めたスペシャリスト。
KIT遺伝子は個体が胚から成長していく過程で色素細胞を皮膚表面に移行させる働きを持ち、この遺伝子に変異が生じると色素細胞が皮膚に移らず、表皮にメラニン色素がない状態=白毛になるわけだ。
白毛の母ブチコ(遺伝様式Ww)からWを継承したソダシは白毛、wのみを継承したママコチャは鹿毛となったというのが答え。遺伝学的には両親から1本ずつ受け継ぐ計2本の染色体のうち、
(1)白毛要素を1本持てば白毛になる『顕性白説』と、
(2)2本とも白毛要素のときに白毛になる『サビノ白説(潜性)』があり、
KIT遺伝子が原因である点は共通だがDNA変異の場所が異なる。
【Q2・白毛は体質が違ったりするの?】
白毛はJRAの現役馬で7頭と最も少なく、登録馬のうち0・08%しかいない(20日現在)。
戸崎氏の返答は「KIT遺伝子の変異が、体質に影響を及ぼすとの研究発表はありません」と明解だった。
ソダシは“単純に強い馬”ということ。さらに白毛の研究が進められていくなか、最強白毛馬ソダシが研究対象になる日もくるに違いない。
■戸崎 晃明(とざき・てるあき)1969(昭和44)年生まれ、51歳。栃木県出身。
昭和大薬学部卒業、昭和大大学院薬学研究科を修了し薬学博士号、京都大学から農学博士号
を授与。国際馬ゲノム解析コンソーシアムのメンバー。
**************************************************
私なりの理解を追記すると、
ソダシとママコチャの母であるブチコは、子供の毛色から遡って判断すると、白毛の遺伝子要因であるDNAが「Ww」であり、
子供にDNAが遺伝する際には、「WW」、「Ww」、「ww」の3つの遺伝が考えられますが、ソダシは「WW」か「Ww」の遺伝形質を持つため白毛になり、
ママコチャは「ww」の遺伝形質を持っているから鹿毛になるということですね。
因みに、ソダシとママコチャの祖母シラユキヒメは、12頭中9頭(75%)が白毛ですから、シラユキヒメの遺伝子形質は「Ww」ということになりますね。
「Ww」の遺伝子から白毛が生まれる確率は75%(WW:Ww:ww ⇒ 1:2:1)ですから、確率どうりに遺伝していることが分かります。
ただ面白いのは、シラユキヒメの孫仔(牝馬)で、複数の産駒がいる馬たちの子供で、産駒が全て白毛という孫仔はいません。
つまり、確率25%で生まれてくるはずの「WW」の因子を持つ白毛は一頭もいないということなのです。
これは、新たな謎です(*^_^*)!!
確率論の問題なので理論上25%でも実際にはゼロというのはあり得ますが、3世代を経て一頭も「WW」の因子を持つ子供が生まれていないということは、
何らかの理由で「WW」という組み合わせは発現しないのではないか?という疑問が湧いてきました。
或いは、雌雄を決定する遺伝子との関係で雌の因子との組み合わせでは「WW」が発現しないということが起きている可能性もあるかも知れません。
「Wの白毛因子では、優勢のホモ結合は起こり得ない!」(仮説)
これらの謎は、学者の方々の今後の研究に委ねるしかありませんね。
ここから修正箇所です!
単純な大間違いをしていました"(-""-)"
白毛一族と交配する種牡馬のDNAに対する認識がが間違っていました"(-""-)"
シラユキヒメ一族の白毛因子は、全て「Ww」で、白毛の仔や孫も全て「Ww」です。
そして白毛の仔や孫と交配する種牡馬の因子は白毛以外の毛色になる「ww」ですから、
白毛一族の牝馬の「Ww」と種牡馬の「ww」遺伝子から生まれる子供の遺伝形質は、「Ww」と「ww」が1:1の割合で出現することになります。
ですから、白毛一族の牝馬から生まれる白毛は、全て「Ww」の遺伝形質を持ち「WW」は発現し得ないのです。
ということは、シラユキヒメの子供の白毛率75%は驚異的な遺伝力だと言えるでしょう。
「WW」の白毛の優勢ホモ結合の遺伝子を持つ白毛が生まれるためには、種牡馬も白毛である必要がありますから、現在白毛の種牡馬は存在しませんので、
現実的にはあり得ないという結論になります(@^^)/~~~!!
大変失礼しました!!
高校の時の生物の授業を思い出してしまいました(*^-^*)!!
桜花賞馬で白毛のソダシ(父クロフネ(芦毛)、母ブチコ(白毛))は、
母(ブチコ(白毛))の母であるシラユキヒメ(白毛)から白毛一族がスタートしています。
白毛は、突然変異で生まれるということですが、シラユキヒメから発するこの白毛一族は、
ソダシがG1桜花賞を制したことで、世界初の白毛のG1馬として世界的にも注目を集める一族です。

ところが、北九州記念で惜しくも重賞制覇を逃したママコチャは、父も母も同じであるのに毛色は鹿毛(かげ)です。

いわゆる全妹(ぜんまい)と言われる姉妹なのに、毛色が違うのは何故なのか?
白毛の仔が必ず白毛になるわけではないのは、遺伝子の形質が違うからという理屈は分かりますが、
白毛の秘密について、
2年前のサンスポの記事に詳しい解説があったので引用してみました。
因みに、サラブレッドの毛色は、
鹿毛、黒鹿毛、青鹿毛、青毛、栗毛、栃栗毛、芦毛、白毛の8種類です。
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【Q1・白毛は遺伝するの?】
ソダシの全妹ママコチャ(栗・池江、牝2)は鹿毛。なぜだろうか?
「一般的に白毛の遺伝要因は、W=白毛、w=非白毛と表記し、Wを遺伝継承することで、対象個体が白毛になります。ママコチャは白毛の遺伝要因Wを継承しなかったから、鹿毛となっています」
こう説明してくれた戸崎晃明氏は、白毛の原因と考えられるKIT遺伝子を突き止めたスペシャリスト。
KIT遺伝子は個体が胚から成長していく過程で色素細胞を皮膚表面に移行させる働きを持ち、この遺伝子に変異が生じると色素細胞が皮膚に移らず、表皮にメラニン色素がない状態=白毛になるわけだ。
白毛の母ブチコ(遺伝様式Ww)からWを継承したソダシは白毛、wのみを継承したママコチャは鹿毛となったというのが答え。遺伝学的には両親から1本ずつ受け継ぐ計2本の染色体のうち、
(1)白毛要素を1本持てば白毛になる『顕性白説』と、
(2)2本とも白毛要素のときに白毛になる『サビノ白説(潜性)』があり、
KIT遺伝子が原因である点は共通だがDNA変異の場所が異なる。
【Q2・白毛は体質が違ったりするの?】
白毛はJRAの現役馬で7頭と最も少なく、登録馬のうち0・08%しかいない(20日現在)。
戸崎氏の返答は「KIT遺伝子の変異が、体質に影響を及ぼすとの研究発表はありません」と明解だった。
ソダシは“単純に強い馬”ということ。さらに白毛の研究が進められていくなか、最強白毛馬ソダシが研究対象になる日もくるに違いない。
■戸崎 晃明(とざき・てるあき)1969(昭和44)年生まれ、51歳。栃木県出身。
昭和大薬学部卒業、昭和大大学院薬学研究科を修了し薬学博士号、京都大学から農学博士号
を授与。国際馬ゲノム解析コンソーシアムのメンバー。
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私なりの理解を追記すると、
ソダシとママコチャの母であるブチコは、子供の毛色から遡って判断すると、白毛の遺伝子要因であるDNAが「Ww」であり、
子供にDNAが遺伝する際には、「WW」、「Ww」、「ww」の3つの遺伝が考えられますが、ソダシは「WW」か「Ww」の遺伝形質を持つため白毛になり、
ママコチャは「ww」の遺伝形質を持っているから鹿毛になるということですね。
因みに、ソダシとママコチャの祖母シラユキヒメは、12頭中9頭(75%)が白毛ですから、シラユキヒメの遺伝子形質は「Ww」ということになりますね。
「Ww」の遺伝子から白毛が生まれる確率は75%(WW:Ww:ww ⇒ 1:2:1)ですから、確率どうりに遺伝していることが分かります。
ただ面白いのは、シラユキヒメの孫仔(牝馬)で、複数の産駒がいる馬たちの子供で、産駒が全て白毛という孫仔はいません。
つまり、確率25%で生まれてくるはずの「WW」の因子を持つ白毛は一頭もいないということなのです。
これは、新たな謎です(*^_^*)!!
確率論の問題なので理論上25%でも実際にはゼロというのはあり得ますが、3世代を経て一頭も「WW」の因子を持つ子供が生まれていないということは、
何らかの理由で「WW」という組み合わせは発現しないのではないか?という疑問が湧いてきました。
或いは、雌雄を決定する遺伝子との関係で雌の因子との組み合わせでは「WW」が発現しないということが起きている可能性もあるかも知れません。
「Wの白毛因子では、優勢のホモ結合は起こり得ない!」(仮説)
これらの謎は、学者の方々の今後の研究に委ねるしかありませんね。
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ここから修正箇所です!
単純な大間違いをしていました"(-""-)"
白毛一族と交配する種牡馬のDNAに対する認識がが間違っていました"(-""-)"
シラユキヒメ一族の白毛因子は、全て「Ww」で、白毛の仔や孫も全て「Ww」です。
そして白毛の仔や孫と交配する種牡馬の因子は白毛以外の毛色になる「ww」ですから、
白毛一族の牝馬の「Ww」と種牡馬の「ww」遺伝子から生まれる子供の遺伝形質は、「Ww」と「ww」が1:1の割合で出現することになります。
ですから、白毛一族の牝馬から生まれる白毛は、全て「Ww」の遺伝形質を持ち「WW」は発現し得ないのです。
ということは、シラユキヒメの子供の白毛率75%は驚異的な遺伝力だと言えるでしょう。
「WW」の白毛の優勢ホモ結合の遺伝子を持つ白毛が生まれるためには、種牡馬も白毛である必要がありますから、現在白毛の種牡馬は存在しませんので、
現実的にはあり得ないという結論になります(@^^)/~~~!!
大変失礼しました!!
高校の時の生物の授業を思い出してしまいました(*^-^*)!!
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