闘牛百話・牛・馬・沖縄・四方山話2

沖縄の伝統文化である闘牛と世の中で二番目に美しい生き物であるサラブレッドが疾駆する競馬と、故郷の沖縄をこよなく愛する筆者が綴る四方山話をお届け致します。

★春の彼岸のウガン(御願)(*^_^*)!!

沖縄の年中行事

★春の彼岸のウガン(御願)(*^_^*)!!

20日(木)は春分の日でした。

妻と実家の仏壇に春の彼岸のウガン(御願)をお供えしてきました。

★春の彼岸のウガン(御願)(*^_^*)!!



彼岸は、24節季春分秋分に当たります。

太陽が真東から昇り真西に沈む年2回(春と秋)ある季節の節目です。

仏教では、極楽浄土(彼岸)が西の方角にあるとされ、

この世(此岸)一直線に結ばれ、一年で一番近づく季節であることから、

煩悩から解き放たれた極楽浄土にいらっしゃるご先祖様のように悟りの境地に到達できるようにと先祖供養修行を行うものです。

彼岸の入りと明けがあるのは、彼岸の前3日間と後3日間は、先祖供養を行いながら自らも修行を行う期間だからです。

祖先崇拝旧暦が主流の沖縄にはもともとは彼岸という行事はなかったのではないかと思われますが、いつの頃からか彼岸のウガン(御願)を行うようになりました。

沖縄の彼岸は、本土とは異なり、墓参りは行わず、仏壇にウサンミ(御三味)をお供えし、先祖供養家族の健康五穀豊穣を祈願します。

墓参りをしないのは、このあと沖縄の年中行事のなかでも最大の行事の一つであるシーミー(清明)が控えているという事情もあると思われます。

毎年書いていますが、本来ウサンミ(御三味)は、天と地と海(水)の恵を表すご馳走を7品9品重箱に詰め、15個入りの餅の重箱とワンセットにしたのが2セット用意します。

2セットなのは、ご先祖様用こちら用という意味です。

この2セットをチュクン(1組)と言います。

ただ、チュクンだと現在の家族構成では消費しきれませんから、段々片方の1セット(カタシー(片対?))だけ作るようになり、

亡き母は「残すのは勿体ないから、自分たちで食べられる分だけ作るように」と話していましたので、徐々に簡素化していきました。

なので、家族3人で食べ切れるだけの量を作るようにしています(^^♪

★春の彼岸のウガン(御願)(*^_^*)!!



まず、ヒヌカン(火ヌ神)から花木を取り替え、15本ウコーをあげ、水、泡盛、盛り塩を取り替えます。

★春の彼岸のウガン(御願)(*^_^*)!!



それから、仏壇です。

花木を取り替え、ウチャトウー(御茶湯)泡盛をお供えし、15本ウコー家族分の3本ウコー(平ウコーの半分)をあげます。

★春の彼岸のウガン(御願)(*^_^*)!!



ウサンミは、この日は妻が仕事が休みだったので、アパートで5品を作り、

★春の彼岸のウガン(御願)(*^_^*)!!



稲荷や太巻き、

★春の彼岸のウガン(御願)(*^_^*)!!



そしてお餅は、母の好物だったものを中心にスーパーで購入しました(*^-^*)!!

★春の彼岸のウガン(御願)(*^_^*)!!



ウサンデー(御賛礼)した後は、

一部を地元で農家をしているのところに持っていき、

残りは、アパートに持ち帰り、我が家の夕飯になります(*^_^*)!!

サッカーW杯最終予選のバーレーン戦を観ながら頂きました(*^_^*)!!



同じカテゴリー(沖縄の年中行事)の記事
★謹賀新年!
★謹賀新年!(2025-01-01 07:48)


※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。